今年最後の記事になります。来年も良い年にしたいですね。資質向上のため、職場環境を管理する衛生管理者を目指す、というのはどうでしょう?衛生管理者は、健康と安全を確保するために組織内で重要な役割を果たします。受験には実務経験の証明を職場にしてもらわなければならないので、他の資格試験とは少し毛色が違ってみえるかもしれません。
衛生管理者は職場環境を守る役割を担う
衛生管理者は会社の職場の健康障害や、労働災害を防ぐ活動を行うのに必要な資格です。
この資格は労働安全衛生法で定められていて、従業員数50人以上の事業所で選任することになっています。
衛生管理者は、作業環境の管理や労働者の健康管理、労働衛生教育の実施と健康保持増進措置といった役割があります。
最低週1回は作業現場などを巡回することになりますから、とても重要な役割を担うことになります。
従業員数が50~200人までの事業所は、1人の衛生管理者が業務を担当します。
つまり責任重大で必要性が高いですから、資格を持っていれば責任ある仕事に従事できることを意味するわけです。
試験に向けて
衛生管理者の資格取得は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施する国家資格試験で合格することが必要です。
試験は全国の7ブロックにある安全衛生技術センターで、毎月最低1回から3回ほど行われています。
受験は2週間前に申し込みを行い、当日会場に出向いて衛生管理者国家試験を受けることになります。
受験申請書は郵送で取り寄せることができます。私は労働基準監督署でもらってきました。
センターでの試験以外に出張試験も行われているので、近場で受けたい場合は、そちらを活用するのも良いでしょう。
第1種と第2種がある
衛生管理者には第1種と第2種がありますが、違いは管理が行える業種です。
第1種は全業種で管理業務をすることが認められますが、第2種は情報通信や金融に保険、卸売や小売業などに限られます。
これらは有害業務が少ない業種で、第1種ほどの知識を必要としない業種だといえます。
第1種でなければ業務に従事できないのは、医療や建設に農林水産、鉱業や熱供給事業に電気とガス、水道業といったものです。
他にも運送や自動車整備に機械修理業、清掃や製造業などがあてはまります。
試験の内容
第1種の試験は労働基準法や労働安全衛生法、労働衛生に労働生理といった範囲から出題が行われます。
出題数は関係法令と労働衛生が17問、労働生理が10問の計44問です。
点数の配点はそれぞれ150点に150点と100点で、3時間以内に出題の内容と向き合い正解を答えることが求められます。
第2種各範囲の出題が10問となっており、配点もそれぞれ100点と難易度が低めです。
試験時間は第1種と同じく3時間ですから、よりじっくりと1問に時間を掛けることができます。
とはいえ単純計算で1問あたり6分なので、あまり余裕があるわけではないです。
合格率は40%台で、第2種は50%近いですが、それでも半数以上が合格ラインに到達できていないことが分かります。
受験資格
受験資格は大学または短大を含む高等専門学校を卒業後、労働衛生の実務経験が1年以上あることです。
高等学校を卒業している人も、実務経験が3年以上あれば資格取得に挑戦できます。
労働衛生のみの実務経験が10年以上あれば、同様に受験が認められますが、いずれも実務経験の証明に事業者証明書が必要なので注意です。
試験勉強は
衛生管理者の資格勉強にあたっては、まず関連する専門書やオンライン講座などを活用して基礎知識を身につけることが重要です。
スマホアプリなどで過去問も演習できますので隙間時間を利用して勉強するのも良いと思います。
分野によっては、あまり馴染みのないこともあったりして実務とはまた違った難しさがあります。
継続的な学習と実践を通じて、資格試験に備えることが重要です。
まとめ ~試験に合格したら~
無事に合格したら、自分で免許の申請をして交付を受ける必要があります。
都道府県労働局や各労働基準監督署に免許申請書が用意されているので、必要事項を記入して合格通知書と共に免許申請をします。
後は交付を待てば、晴れて衛生管理者としての活動が始められます。
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