DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組みたいけど、「なにから手をつけていいかわからない」「わからないから何かいいソフト紹介してほしい」。そんなときは中小機構の「ITプラットフォーム」を使ってみるのがおススメです。
ふらっとITプラットフォームをみてみる
近年話題となっているDXですが、概念のようなもので範囲が広いため「やらなきゃとは思っているけど、なにから手をつけたらよいか…..」というのは往々にしてあると思います。
いよいよ挑戦する必要が出てきた時、情報を集めるなら中小機構のホームページ「ITプラットフォーム」を活用するのが良いのではないでしょうか。
このサイトでは、IT導入に役立つ6ツール(IT補助金案内など含む)が用意されていて、DX推進・IT活用についての経営相談、課題解決に役立つアプリ検索などができます。
そもそも中小機構って!?
中小機構の正式名称は「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」といいます。中小・小規模事業者へのアドバイスや研修、小規模企業共済や中小企業倒産防止共済といった共済の運営などを行っています。中小・小規模事業者の事業活動の活性化のための基盤整備を行う国の機関です。
「小規模企業共済制度」は小規模企業の経営者のための「退職金制度」です。
廃業や退職時の生活資金などのために積み立てるもので、掛金が全額所得控除できるなどの税制メリットなどがあり、おトクで安心な制度となっています(その話はまた別の機会に)。
ITプラットフォーム
ITプラットフォームはもともと別々に提供されていた「ここからアプリ」「E-SODAN」「IT戦略ナビ」といったサイトを集約したプラットフォームです。これによりユーザーにとっては一体的な利用が可能となりました。それぞれどんなものなのか見ていきたいと思います。
ここからアプリ
ここからアプリは情報収集と事例の検索が可能です。業種、目的、条件から探すことができます。
例えば、小売業→決済や請求をしたい→決済(店頭クレジット)などと選んでいきます。そうすると「AirPAY」「TimesPAY」などが検索結果としてあがってきます。
上記はわかりやすい例示ですが、建設業や製造業などの業界に特化したアプリも登録されています。
導入事例も掲載されており、課題解決に役立つアプリを見つけるのに使えると感じます。
E-SODAN
E-SODANはチャットで気軽に経営相談できるツールです。「AIチャットボット」と「専門家とチャット」が用意されているのが魅力だと思います。
相談可能なのは経営の専門家で、IT導入やDXにも詳しいですから、活用すれば非常に強力な武器になるでしょう。
IT戦略ナビ
IT戦略ナビはいわゆる診断のツールで、自社の課題を見える化したり、DX推進の第1歩を踏み出すのに有用です。
WEB上でカンタンにIT戦略マップ・導入プランが作成できます。
経営だけでなく業務の課題をまとめたり、その課題解決に向けてITを活用するとしたらどういう方法があるのか、それらを整理できるのが便利です。
IT経営簡易診断
IT経営簡易診断は、活用について専門家が無料で相談に乗ってくれるツールです。
IT戦略ナビがWEB診断なのに対し、IT経営簡易診断は専門家によるより専門性の高い診断となっています。
IT導入補助金
IT導入補助金は文字通り、IT導入に使える補助金で、効率化と売上げアップに繋がるIT導入の経費を補助してくれるものです。
こちらについては、補助金という性質上、他のツールとは毛色が少し違います。計画書を作成して申請(して採択される必要あり)するスキームです。詳細は以下のIT導入補助金のサイトで確認できます。
活用できれば、「安価にIT導入したい」というニーズにも応えてくれます。非対面ビジネスのスタートにも役立ちます。
ebiz
ebizはEC活用による販路拡大を支援するツールです。専門家相談や動画による研修講座、ツール検索がパッケージされたもので、これからECの活用を始めたいと考えていたり、ECで販路拡大を目指す人に役立ちます。
まとめ
どれも間違いなく役立つ機能です。それぞれのステージにおいて活用できるツールは違うと思います。ただITプラットフォームとしてまとめられたことで次のステージでどれを活用できるか、視野にいれて課題解決に取り組めるのではないでしょうか。
ある意味、ツール活用が試されているかに思えるかもしれません。気持ちが引き締まったら、DXと向き合い、ステップアップしていきましょう。
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