職人的な仕事だとしても技術継承はありますし、会社に勤める以上は単独行動のみというわけにはいかないでしょう。「自分でやったほうが早い」と思うこともあるでしょうが、潤滑にチームを回して個々のパフォーマンス、効果を高めるにはチームのモチベーションを向上させなくてはならないはずです。
相互に高めあうためには共通意識が不可欠
チームのモチベーションを向上させるにはまず、明確な目標を設定することが先決です。
目標がないとどこを目指せば良いか分かりませんし、ゴールを目指しているつもりで、実は堂々巡りという状況が発生します。
また、目標は部下・メンバーが容易にイメージできて、更に現実的に達成できると考えられる具体的な内容を設定する必要があります。
適切な目標を設定する
全員が同じ目標を持てば共に、時に切磋琢磨しながらゴールを目指すモチベーションが生まれます。
ただ、チームは連携して一緒に同じ目標の達成を目指す必要があるので、メンバーがお互いにライバル視し過ぎる状況は好ましくないです。
その為、上司はメンバー全員のまとめ役として、部下の全員から対等に話を聞いて相槌を打つ、聞き役になることも大切だといえます。
部下は、自分の話を聞いてくれる上司を信頼しますし、信頼する人の為ならチームに相性の悪いメンバーがいても一員として振る舞おうとします。
バランサーとして機能する
結局のところ、チームが上手く機能するかどうかはメンバーのバランス次第で、上司は一種のバランサーに徹することが重要です。
メンバーがお互いをライバル視するばかりのチームは機能しないので、部下には時にメンバーの一員の自覚を持たせることが必要です。
具体的には、メンバーとしてどの部分でチームにどう貢献しているか、それを上司の口から直接伝えることが肝心です。
部下は貢献を実感しますし、ちゃんと自分を見てもらえていることが分かるので、モチベーションが向上する結果に至ります。
このように、チームにおける上司の役割は思いのほか多く、上司の行動次第で部下のモチベーションが決まると言っても過言ではないです。
まとめ
リーダーの資質というところも関係してくるでしょうが、生まれ持った資質だけではなく、経験を重ねることで見えてくるものも多くあるでしょう。ブシロードの木谷高明会長の著書でも、管理手法についての考えが書かれていて参考になると思います。
チームには様々なメンバーが所属する以上まとめ役が不可欠ですから、そのまとめ役を誰が引き受けるかを自覚して、部下のモチベーションを向上させる上司の存在が欠かせないわけです。
逆に一番駄目なのは、やる気がなかったり本気で取り組む姿勢を見せない上司なので、先に立つ者が自ら率先してモチベーションを高め、そしてチームの一員として活躍して見せることが大事です。
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