本ページはプロモーションが含まれています

分析するとやるべきことが見えてくる~3C分析・SWOT分析~

事業計画書を作ることで今後の道しるべとすることができます。その前段階として自らを知るため、自社分析をしてみましょう。分析方法がいろいろありますが、3C分析、SWOT分析が良く使われる方法です。

ある支援先の飲食店で見つめなおした話

 ある支援先は、長年にわたり喫茶店を経営しています。

 長きにわたって定期的に足を運んでくれる常連客にますます満足してもらうのはもちろん、新たなお客様を増やしたい気持ちも強まっていたため、事業内容を見つめ直す事にしました。

 事業内容を見つめ直す上で、お客様が望んでいる事や強みなども含めた自社の事を今一度明瞭化させるべく、3C分析を活用しました。合わせてSWOT分析も行いました。

 2つの分析を適材適所で活用した事によって自社の様相について明らかにしつつ、客観視する事にも繋げられました。

 結果、その後の事業計画を作成する際に、具体的なニーズを盛り込んだ計画とすることができています。

3C分析

 3C分析における3CはCustomer(顧客)とCompany(自社)、Competitor(競合)の頭文字を取ったものです。その3つの視点から市場環境を分析し、経営課題の解決に繋げます。

Customer(顧客)

 Customerではお客様が有している購買意欲を明らかにしつつ、マーケットの規模と成長率、喫茶店の利用における過程を明らかにしました。

Company(自社)

 現在の経営状況について今一度はっきりとさせつつ、お客様が好んでくれている飲食物や喜んで頂けているサービスも明らかにしました。

 Companyについて考えた時には、刻々と変化していくマーケットに対して自社が有している柔軟性に至るまで考えましたし、様々なマーケットの変化をイメージしてあらゆる事例での対応策も思慮しました。

Competitor(競合)

 Competitorでは、街の変化によって増加傾向にある他の喫茶店について考え、喫茶店という共通点があるものの他のお店には無い自社の唯一無二の特徴や強みをはっきりとさせました。

ニーズとシーズの認識・確認に

 3C分析は3Cと名付けられているようにCustomerとCompany、Competitorにきっちりと目を向けつつ分析していくのが重要なので他の喫茶店との差別化を図ったり、お客様が求めている物事が届けられるように3つの要素を抜かりなく分析しつつ、良い状態になっている物事を発見して強みである事を認識できるようにしました。

 3C分析に着手した時に常に心がけていたのが徹底的に情報収集をする事であり、情報収集を徹底してできるだけ多く集めるようにしたのは情報量が多くなるほどに密度が高くなって適切な戦略が立てられるためです。

 また、情報収集をした時には得たデータが正しいものである事にも拘り続け、正しい情報を豊富に得て分析に役立てた事でデータに基づいて自社について明らかにする事ができました。

 3C分析を行った事によって得られた結果を活用して合わせて行ったのがSWOT分析であり、合わせて行った事によって今一度自社の現状を確かめる事ができたのに加え、尚一層強力な戦略目標を練り上げて掲げる事もできました。

SWOT分析

 SWOT分析とは、自社の強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) という4つのカテゴリーで要因を分析する手法です。

 内部環境もしくは外部環境と事業においてプラスの要因もしくはそれ以外である事をきっかけにして整理していきました。

 その整理して得た結果を3C分析と合わせて活用しました。そのことで分析内容が、より濃いものになりました。

自社の強みと取り巻く環境

 経営している喫茶店は営業年数が長いため地元の方々はもちろん、近隣に初めて訪れた方々からも認知してもらえる機会が多かったり実際に利用してもらえる機会も多いのですが、近隣に誕生した喫茶店も同様に地元の方と初めて近隣に訪れた方の両方に認知されています。

 そのように、営業年数が長い自社の喫茶店と他店が同じ状況になっているのは、営業を続けてきた中で大きく変化した周辺環境が挙げられます。

機会と脅威

 当初、自社が現在地で喫茶店の営業を開始した時には周囲に他のお店や施設などが存在していなかったのですが、営業年数が長くなるのにつれて再開発が活発化して、自社の喫茶店の周囲には他のお店や施設が次々と建った上に喫茶店もできました。

 再開発が活発で綺麗な町並みや新しいお店を求めて足を運ぶ方々も増えたからこそ、お互いのお店が地元の方々のみならず初めて訪れる方に認知されるという同じ条件になりました。

自社の立ち位置・やるべきことわかった

 近い距離に他店が存在していても、これまでと同様に営業をしていくべく行った分析では、それぞれのお店という大きな区分から考えていき、同じ喫茶店ではあるものの、拘りを持っている所が随所にわたって異なる事がわかりましたし、拘りの差異によりお客様が求めている事や重要視している事にも差異があるのがわかりました。

 自社に訪れてくれるお客様は過ごす時間が長い事が分析により明らかになった上、じっくりと1杯のコーヒーの完成を待ちつつ時間をかけてゆっくりと味わうのも特徴的でした。

 近隣にて営業を開始した他店は、コーヒーをますます日常生活の中で身近な存在にすべくカジュアル性を重要視しているのがわかりました。

 分析により自社は徹底的に上質に作られた一杯のコーヒーを求めつつ、店内でゆっくりと過ごしたいと考えているお客様が多い様子が判明したので、今一度コーヒー豆について目を向けて尚一層香りと風味が良い物を仕入れる事にしました。

 加えて、コーヒーを味わいつつ長い時間店内で過ごしやすいように雰囲気作りやインテリア、ソファなども変更して引き続き大勢の人達に支持されるお店になりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました