地域資源を活用して特産品開発に取り組み始めた事例です。良い商品を考えても販売するには採算ベースにのらなければなりません。小売価格や卸価格などの決定や、メーカー協力など地域一体となった取り組みが求められます。
地域にはお宝が眠っている、かもしれない
ある街で食品小売業を営む40代のHさんは、若い人が減り人口が減少していくような街を見て、なんとか地域を盛り上げることができないかと、以前からもどかしい気持ちを抱いていました。
色々調べてみる中で、地域資源を活用した特産品開発に活路が見いだせるのではないかと思いました。
その地域でしかできない商品を作ることがオリジナリティのある取り組みに繋がると思ったからです。
地域活性化に繋がる可能性があり、魅力的な地域づくりの重要なポイントだと考えました。
どの地域資源が有効か考える
地域資源活用は「地域ならではの商品やサービス開発、ひいては特産品開発」に関係してきます。
観光資源の活用も有効ですが、Hさんが住む農林漁業が中心の地域では、産業の6次産業化が地域資源活用の鍵を握ると考えました。
6次産業化とは、生産の1次産業と加工の2次産業、流通と販売の3次産業を掛け合わせることをいいます。
農林漁業は1次産業がそれにあたりますが、2次産業では製造業が関わってきます。
小売業などの3次産業産業を加えることで、街全体の活性化と所得向上が可能になります。
付加価値を高める
ここで大切なのが「付加価値」です。
生産してただ売るだけでなく、加工や流通販売などの段階でも付加価値を高めることが重要です。
特産品開発がその1つで、生産物を使って魅力的な商品をつくり、道の駅で販売する事例などが見られます。
要は開発に至るストーリーが大切なのです。
話題になった特産品は、インターネットでも販売することで、全国に商品とブランドを発信することができます。
特産品を切っ掛けに街に興味を持ってもらえるようになれば、地域を訪れる観光客の増加も見込めます。
更に、地域でレストランなどがその特産品等を活用したメニューを提供等まで派生すれば、商品とサービスの販売に繋げられます。
まとめ
地域資源を活用した特産品開発は自社のみならず、地域を巻き込んでブランド化していくことが大切だとHさんは理解しました。
新しいことに挑戦する意欲がある人がいる地域は、地域活性化する可能性があります。
地域資源を活かさないのはもったいないですし、活用すれば特産品開発できます。
いくら良い商品ができても、販売チャネルが作れなければ知ってもらうことはおろか、販売することもままなりません。
重要なのは地域での取り組みにすることです。
取り組む環境を整備して推進する仕組みが不可欠だと、Hさんは理解し取り組みはじめました。
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