飲食店開業について

私の知り合いで飲食店を運営している方がいます。その方の開業する際に行ったことについて備忘録的に掲載します。

とある飲食店での開業談

　その方は、いつしか夢が「飲食店を開くこと」になり、開業することを夢見てきました。

　ただ、本格的に飲食店をやるとなると資金が必要なので、すぐにお店を開くことはできず準備に時間をかけてきました。

　あれこれアイデアを練ったり資金を少しずつ貯めていくうちに、自分のお店という夢が大きく膨らみました。

　もちろん、勢いだけで持てるほど飲食店は簡単ではありませんし、手順を踏まずに開業できないことは分かっています。

　見切り発車では行き詰まるのも時間の問題なので、じっくりと検討に検討を重ねて開業の道筋を描きました。

　まず何を出すお店にするかですが、老若男女が楽しめる、メニューの数が多い店に決めました。

　つまり特定のカテゴリに絞るのではなく、注文があれば何でも出せるようなお店です。

　資金的にも最初からメニューを充実させるのは難しいので、とりあえずカテゴリごとに3品ずつ考えました。

開業後にはABC分析をするなどして売筋や利益に貢献できるメニューを精査しています。

　ビジネスプランとしては、子供に受ける商品をきっかけに大人にも興味を持ってもらい、家族で足を運んでもらうことがアイデアに浮かびました。

　現代はおひとり人様文化も浸透しているので、1人でも入りやすいように内装と雰囲気作りを心掛けることにしました。

　メニューの味付けと価格設定はとても悩みましたが、味は万人受けするベーシックなものに印象を与えるひと味を加えること、価格は量やセットで幅を出すことに決定です。

　お客様1人あたりの予算設定も難しかったですが、出店予定のエリアの飲食店を参考に少し高めに考えました。

　理由は同価格帯だと競合して競争に巻き込まれること、差別化を図るにはさらなる商品開発が必要で、それには利益の追求が避けて通れないからです。

　価格が高いと言われてしまうプレッシャーを想像すると胃が痛くなりましたが、安売りしてジリ貧に苦しむよりは良いと思います。

　ここまでくれば後は資金調達や出店する場所の選定で、店舗のデザインや売り出し方など考えるのは大変でしたが楽しいことばかりでした。

　資金調達は飲食店を開業した経験を持つ先輩のアドバイスもあり、何とか必要な額を揃えることができています。

　出店場所は駅の近くが良いか、それとも住宅街の方が良いか何度も候補地に足を運んで考えを巡らせました。駅から少し離れた住宅街の近くを選びました。

　ちょうど理想的な飲食店跡地の空きがあったので、居抜きで内装費が抑えられそうという理由もあってそこに決めました。

　必要なものを手配したり営業許可を取ったり何かと忙しかったですが、開業まで漕ぎ着けることができました。

　開業はスタートなので思いにふける余裕などなく、オープン当初は忙しさに追われて大変だったです。

　気が付けば3ヶ月ほど経過していて、振り返ってみれば常連さんが付いていました。

　今はアルバイトを雇ってお店を回しながら、経営の安定化と利益を増やす方法を考える日々です。

　お客様から掛けられる言葉や感想を聞くのが幸せで、まだまだこれからですが自分の夢が少し叶えられたかなと思っているようです。