当事者意識をもって仕事をしてもらうことはとても大切なことです。それは正規・非正規とわずですが、意識をもてない方、もてない職場にならないために一つの事例をご紹介します。
とある会社のケース
従業員がまるで他人事のようで困っていたところ、当事者意識を持たせる為に様々なことに取り組みました。
やはり責任を持って取り組んでもらわないと駄目ですから、誰が何の為に何をするか確認したり明確にして、従業員の間で共有するようにしました。
また従業員全体の目標を設定して、目標に向けて取り組む具体的な内容と、フィードバックも重視するようにしています。
どうして当事者意識が持てないのか
当事者意識の薄い従業員は、どこか自分には関係がない、責任はないといった甘さがあるといえます。
そこで従業員の意見に耳を傾けつつ、他の従業員との間にどういう関係性があるか、どのような責任があるか丁寧に説明しました。
従業員と信頼関係をコツコツ築いてきたので、面倒くさそうな顔をするものの、上司の話に耳を傾けてくれました。
話をしているうちに従業員も自分の意見を聞いてもらえることが分かり始め、色々と思っていることを口に出すようになりました。
ターニングポイントに
そこから自分はどうしたいのか、何を目標に目指すのかを聞き出し、そして従業員が自ら口にしたことを責任として守らせることに成功しています。
最初はやや不服そうでしたが、目標を達成すると経験値が蓄積し始め、少しずつですが従業員の意欲が増し始めました。
移行は失敗もありながら経験を積み重ねて、今ではすっかり責任の自覚がある一人前に成長しています。
経験が人を変えていく
他人事なのは責任の自覚の薄さもそうですが、責任ある仕事をした経験がないのも理由の1つです。
つまり失敗覚悟で大切な仕事を任せてみて、その経験から当事者意識に気がつき、自覚を持ってもらうことが重要だと感じています。
仕事をしているはずなのに物足りなさを覚えている従業員は、ヒアリングを重ねるうちにやった感だけが増えていることが分かりました。
このやった感は経験値にはならず、責任の自覚も乏しいままなので、当事者意識が高まらずに他人事になってしまうのも当然です。
だからこそ偽りのやった感ではなく、実感に繋がる達成感を感じさせることが、従業員に当事者意識を持たせるポイントだと理解できたのです。
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